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屋根塗装に必要な縁切り(タスペーサー)とは?

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お住まいの屋根は、どんな屋根材が使われているかご存じでしょうか。

もしスレート瓦の屋根ならば、屋根塗装の作業時に縁切りと呼ばれる工程が必要になります。

この縁切りの工程は、屋根塗装の中でタスペーサーという道具を使用して、屋根の寿命を左右する大事な作業を行います。

縁切りという文字の並びで「屋根塗装にどう関係しているの?」と思われる方も多いかもしれませんが、このステップを省くと耐久性の低下を招いたり、屋根の通気性が損なわれてしまいます

こちらのページでは、縁切りとは何か、よく使われるタスペーサーについてのご説明、縁切りをしなかった時に起こるトラブルなどをご紹介します。

屋根塗装を検討されている方は、ぜひ参考にされてみてください。


縁切りは屋根塗装に重要な作業!

まず縁切りがどういったものかをご説明します。

ひとことで言うと、縁切りは瓦の重なりに入った塗膜を切る作業です。

スレート瓦の屋根材を塗装する際に、ローラーなどを使用します。塗装を進めていくと、スレート瓦が重なる間に塗料が入り込んでしまいます。



塗料が入り込む状態自体は問題無いのですが、乾燥し硬化した後も塗膜がある状態は、屋根材にとって良くありません

スレート瓦は、雨が降った時に瓦が重なった隙間から雨水を外に流す仕組みになっています。

この瓦の重なりが塗膜で塞がっていると、雨水の行き場が無くなり、屋根材の内部に水が入り、雨漏りに繋がってしまいます

雨漏りや屋根材の劣化を防ぐために、縁切りを行い、塗料が乾燥した後に瓦の隙間にできる塗膜を切る形で水の通り道を作っていく必要があります。

新築時のスレート瓦は塗装の必要がないので、縁切りはあまり登場しません。

ですので、10年、20年経過して屋根材の色褪せや劣化が見られた際の屋根塗装時に、初めて縁切りと言う工程を知る方が多いです。

表立って症状が見えにくい雨漏りを発生させないためにも、この縁切りという工程を丁寧に施工していかなければなりません。


縁切りをしてない屋根はどうなる?

屋根塗装時に縁切りをしない、不適切な縁切りが施されていると、屋根内部に雨水が溜まっていってしまいます

この状態は、どのようなトラブルを引き起こすでしょうか。

トラブル① 屋根の下地材が劣化

屋根材に侵入した雨水は、屋根材の下地を腐食させてしまいます。

通常は屋根の下地には防水シート(ルーフィング)が敷き詰めてあり、少しの水であれば腐食や室内への雨漏りはしません。

しかし、縁切りがされていないことで雨水が屋根材に侵入し続けると、防水シートの防水性が低下するので、お住まいの内部に雨漏りが発生するのも時間の問題となります。



トラブル② 屋根の通気性が失われる

縁切りは屋根材の通気性を確保する役割もあるので、瓦の重なりを塗膜で塞いでしまうと湿気がこもってしまいます

雨水の侵入に加えて湿気が溜まることで、屋根材の劣化を早めるとも考えられます。



せっかく屋根塗装を行い、耐候性のある塗料を選んでも、縁切りがされてないことで屋根材の劣化や雨漏りを引き起こしては、元も子もありません。

この作業工程の意味や必要性を理解して、丁寧に塗装を施してくれる屋根塗装業者を選ぶようにしましょう。


縁切りの施工方法

縁切りはいつ施工される?

先ほど申しました通り、縁切りはスレート瓦に屋根塗装を行い、塗料が乾き固まった塗膜を切る作業です。

固まり厚みの出た塗料に丁寧に切れ目を入れる作業は、一般的な30坪ほどのお住まいでは、屋根塗装職人が丸一日ふたりがかりで作業するほど手間と時間がかかります。

工期が長いとその分人件費がかかり、全体の費用に影響してきます。

縁切りはタスペーサーを使用します

作業時間がかかる、塗装後に縁切りを行う工程を改善するために開発されたのが、株式会社セイムのタスペーサー工法です。

昨今の屋根塗装会社で行う縁切りはほとんどの場合、このタスペーサーと呼ばれる縁切り専用部材を使用しています。

従来の縁切りで行っていた塗膜を切る作業は、カッターナイフ等で職人がスレート瓦を一つ一つ隙間を処理していくものでしたが、タスペーサーを使用することで塗装の途中から縁切りを仕込むことができるのです。



タスペーサーを使う際は外壁塗装の工程の中で、主に下塗り後に、屋根材に設置していきます。

前述しました一般的な30坪ほどのお住まいでタスペーサーを使用した縁切りを行うと、施工時間は約2~3時間に削減できます。

スレート瓦とスレート瓦の重なっている部位にタスペーサーを挿入することで、適切な隙間が空き通気性が確保されます。

タスペーサーを入れた状態で塗装しても、塗料に馴染む部材なので後から撤去する必要がありません

塗装後に長時間の作業を行わないことで、工期の短縮塗装後に足跡が付いてしまう恐れや破損の心配がありません



タスペーサーが絶対使えるわけではない

すべての屋根で、タスペーサーで縁切りが出来るというわけではありません。

使用できない屋根の例として、3寸勾配未満の傾斜が緩やかな屋根では、タスペーサーが屋根材を傷つける恐れがあるため使用が推奨されていません。

また、スレート瓦同士の隙間が現状4mm以上空いてしまっている屋根も、隙間が広すぎることでタスペーサーの設置が安定しないため使用できません。

無理にタスペーサーを設置して塗装しても、適切な隙間を確保できず、結局カッターナイフなどでの手作業の縁切りを行うことになってしまうこともあるでしょう。

屋根塗装の縁切りでタスペーサーが使用できるかどうかは、ご自身での判断が難しい場合も多いので、気になった際はぜひ功栄にご相談ください。



縁切りはいくらかかる?

縁切りは屋根塗装の重要な工程ですが、工程自体はどの程度の金額がかかるのでしょうか。

屋根塗装の見積もり金額の内訳に、タスペーサーの項目があるケースが多いので、見積もりを取った際はその金額を確認するようにしましょう。

ここでは、一般的な費用相場をご紹介します。

タスペーサーを使用した縁切りの費用相場

タスペーサーは屋根面積1㎡あたり10個程度使用します。

ですので、一般的なお住まいとして30坪の戸建てでは、約1,000個のタスペーサーを使用します。金額としては30,000円~60,000円の見積もりとなるでしょう。

もちろんお住まいの状況や使われている屋根材によって金額が変わりますので、正確な費用を知りたい方は、功栄にご相談ください。

タスペーサーの寿命は原料の耐久が約15年なので、次の塗替え時に一緒に交換するのが良いでしょう。






縁切りというのは、屋根塗装における重要な作業工程です。

従来は手作業で瓦の重なりに隙間を作っていましたが、現在はタスペーサーの使用で手間を省き、機能を保ちつつ工期短縮できています。

一般的な戸建ての縁切りで使用するタスペーサーは、約1,000個で30,000円~60,000円が費用相場です。

屋根塗装を検討して初めてこの作業を知るという方も多いので、縁切りの工程を省く、タスペーサーの使用工数を減らすような悪徳業者が居ても施主側では判断できないかもしれません。

せっかくの屋根塗装が雨漏りや屋根材の劣化を招かない様、縁切りの役割や、タスペーサーとはどのようなものか理解して、屋根塗装の検討を進めましょう。

株式会社功栄は、横浜市周辺で屋根塗装のご相談を数多くお受けしています。

お住まいの状況に合った塗装プランをご提案いたしますので、屋根の色褪せや苔などの汚れ、メンテナンスについてお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。



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